Kurihara Komaki
栗原小巻
profile
- 1966年
- 劇団俳優座入団
- 1967年
- TV『三姉妹』他
日本映画製作者協会賞受賞 - 1968年
- TV『風林火山』他
TV大賞優秀タレント賞受賞 - 1971年
- 舞台『そよそよ族の叛乱』他
紀伊國屋演劇賞受賞 - 1972年
- 映画『忍ぶ川」他
毎日映画コンクール主演女優賞受賞
ゴールデンアロー賞映画賞受賞 - 1981年
- エールフランス女優賞受賞
舞台『ロミオとジュリエット』他 - 1991年
- 芸術祭優秀賞受賞
舞台『復活』
芸術祭賞受賞
1963年、東京バレエ学校卒業。劇団俳優座俳優養成所在籍中抜擢され、NHK『虹の設計』等に出演。
’67年、NHK大河ドラマ『三姉妹』お雪で、脚光を浴び、その年、日本映画製作者協会新人賞を受賞。’68年には、『三人家族』『みつめいたり』『風林火山』で、日本放送作家協会賞、第一回テレビ大賞優秀タレント賞に選ばれる。’72年には、『忍ぶ川』(毎日映画コンクール主演女優賞、ゴールデンアロー賞映画賞、エールフランス女優賞を受賞)
仕事の中心である舞台は、’68年に日生劇場『三人姉妹』イリーナ役が初舞台。’71年には、『そよそよ族の叛乱』で、紀伊國屋演劇賞を受賞。『ルル』をはじめ、千田是也氏の演出作品に多く主演。また、’81年、木村光一氏演出『ロミオとジュリエット』ジュリエット役で芸術祭優秀賞。’91年には、千田是也氏演出『復活』カチューシャ役で芸術祭賞を受ける。
’86年2月には、俳優座劇場でエイコーン第一作としてロシアの演出家セルゲイ・ユールスキイ氏を招き、『恋愛論』を初プロデュース、主演する。その後、同作品をモスクワで上演。高い評価を得る。世界的演出家エーフロス氏の演出『桜の園』に主演、新しいラネーフスカヤ像を創造。2000年には、ロシアの演出家アレクサンドル・マーリン演出千田是也追悼『肝っ玉おっ母とその子供たち』にアンナ役で主演。加来英治演出作品『愛の讃歌—PIAF』『プレンティ』他、多数。
1995年より2000年まで、テネシー・ウィリアムズの著作権者マリア・セントジャスト女史と九演連・川述事務局長のご尽力により実現した『欲望という名の電車』に主演。新劇運動として281回の公演を重ねた本作では、陰影のあるブランチを作りあげる。(2010年に再演する)他に、東宝ミュージカル『マイ・フェア・レディ』イライザ役で主演。
国際的活動としては、『NINAGAWAマクベス』で、’85年、英国エジンバラ芸術祭に参加。同作品を、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、オタワ、シンガポールで上演。レディ・マクベス役は、本場の批評家から絶賛を浴びる。また『セツアンの善人』を、北京、上海、広州、香港で上演。 日ソ合作映画『モスクワわが愛』『白夜の調べ』『未来への伝言』に主演。中国映画では、謝晋監督『乳泉村の子』(原題;清涼寺鐘声)で残留孤児の母親役を演じる。
1995年~2022年
鑑賞運動、新劇運動のなかで
創造したエイコーン作品と役名
- 『欲望という名の電車』ブランチ
- 『PIAF』ピアフ
- 『薔薇の刺青』セラフィナ
- 『令嬢ジュリー』ジュリー
- 『アントニーとクレオパトラ』クレオパトラ
- 『アンナ・カレーニナ』アンナ・カレーニナ
- 『メアリー・スチュアート』メアリー・スチュアート
- 『櫻の園』ラネーフスカヤ
- 『松井須磨子』松井須磨子
- 『愛の讃歌─ピアフ』(一人芝居)ピアフ
演劇作品と役名
- 1968年2月「三人姉妹」イリーナ 初舞台
(日生劇場) - 8月「四谷怪談」お梅/内儀
- 10月「あらいはくせき」でん/八瀬の女
- 1969年11月「狂気と天才」アンナ・ダンビー
- 1970年10月「冒険、藤堂作右ェ門の」
花束きち/好子/リウ - 1971年7月「そよそよ族の叛乱」女事務員
- 1972年6月「時間という汽車」金色の女学生
- 8月「八百屋お七牢日記」
吾妻/お七/女子学生 - 1973年3月「オセロ」デズデモーナ
- 1974年1月「リチャード三世」アン
- 7月「アンナ・カレーニナ」アンナ・カレーニナ
- 1975年10月「令嬢ジュリー」ジュリー
- 1977年7月「ルル」ルル
- 8月「三文オペラ」ポリー
- 1978年6月「マイ・フェア・レディ」イライザ
- 1979年3月「マイ・フェア・レディ」イライザ
- 5月「アントニーとクレオパトラ」クレオパトラ
- 10月「マイ・フェア・レディ」イライザ
- 1980年2月「NINAGAWAマクベス」レディ・マクベス
- 3月「根っこ」ビューティ・ブライアント
- 7、8月「かもめ」ニーナ
- 10月「コーカサスの白墨の輪」グルシェ
- 1981年1月「ドレッサー」サー夫人
- 4月「桜の園」ラネーフスカヤ
- 10月「ロミオとジュリエット」ジュリエット
- 1982年5月「食肉市場のジャンヌ・ダルク」
ジャンヌ・ダルク - 9月「ナターシャ」ナターシャ
- 10、11月「桜の園」ラネーフスカヤ
- 1983年5月「メアリー・スチュアート」
メアリー・スチュアート - 9月「化粧」鈴子/頼子
- 11月「桜の園」ラネーフスカヤ
- 1984年8月「マイ・フェア・レディ」イライザ
- 12月「貴族の階段」氷見子
- 1985年3月「NINAGAWAマクベス」レディ・マクベス
- 5月「エセルとジューリアス」エセル
- 8月「NINAGAWAマクベス」レディ・マクベス
(アムステルダム・エジンバラ公演) - 10、11月「ナターシャ」ナターシャ
- 1986年2月「恋愛論」リューバ
- 5月「セツアンの善人」シェンテ/シュイタ
- 9月「化粧」鈴子/頼子
- 11月「ピアフ」エディット・ピアフ
- 11、12月「セツアンの善人」シェンテ/シュイタ
(中国公演) - 12月「恋愛論」リューバ(モスクワ公演)
- 1987年7月「エセルとジューリアス」エセル
- 8月「プレンティ」スーザン・トラハーン
- 9月「NINAGAWAマクベス」レディ・マクベス
(英国公演) - 12月「NINAGAWAマクベス」レディ・マクベス
- 1988年6月「ロマンティック・コメディ」フィービー
- 9月「プレンティ」スーザン・トラハーン
- 11月「じゃじゃ馬ならし」キャタリーナ
- 1989年3月「セツアンの善人」シェンテ/シュイタ
- 4月「NINAGAWAマクベス」レディ・マクベス
- 7月「マダム・ボヴァリー」エマ・ボヴァリー
- 1990年1月「海の夫人」エリーダ
- 7月「ロマンティック・コメディ」フィービー
- 10月「NINAGAWAマクベス」レディ・マクベス
(オタワ・ニューヨーク公演) - 12月「楽劇るひいな」るひいな
- 1991年6月「ロマンティック・コメディ」フィービー
- 10月「復活」カチューシャ
- 12月「楽劇るひいな」るひいな
- 1992年4月「三角関係」マリアナ・ピネーダ
- 6月「NINAGAWAマクベス」レディ・マクベス
(シンガポール公演) - 10、11月「ワッサ・ジェレズノーワ」ワッサ
- 1993年2月「シラノ」小夜姫/(ロクサーヌ)
- 8、9、10月「ロマンティック・コメディ」フィービー
- 11月「復活」カチューシャ
- 1994年1、2月「復活」カチューシャ
- 5、6月「コーカサスの白墨の輪」グルシェ
- 10、11月チェーホフ三部作
「あれは美しい夢だった」
ニーナ/マーシャ/ラネーフスカヤ - 1997年5月「NINAGAWAマクベス」レディ・マクベス
- 10、11、12月「冬のライオン」エレノア
- 1998年10、11月「NINAGAWAマクベス」レディ・マクベス
- 1999年1、2月「肝っ玉おっ母とその子供たち」アンナ
- 2002年1、2月「肝っ玉おっ母とその子供たち」アンナ
1995年『欲望という名の電車』ブランチ よりエイコーンを中心に演劇活動。現在に到る。
映画
- 「いのちぼうにふろう」 東宝 小林正樹監督
- 「戦争と人間」 日活 山本薩夫監督
- 「新・男はつらいよ」 松竹 小林俊一監督
- 「愛と死」 松竹 中村登監督
- 「戦争と人間・2部」 日活 山本薩夫監督
- 「忍ぶ川」 東宝 熊井啓監督
- 「忍ぶ糸」 東宝 出目昌伸監督
- 「モスクワわが愛」 東宝・モスフィルム アレクサンドル・ミッタ監督・吉田憲二監督
- 「サンダカン八番娼館・望郷」 東宝 熊井啓監督
- 「わが青春のとき」 大映 森川時久監督
- 「スリランカの愛と別れ」 東宝 木下恵介監督
- 「白夜の調べ」 東宝・モスフィルム セルゲイツロヴィヨフ監督
- 「八甲田山」 東宝 森谷司郎監督
- 「水戸黄門」 東映 山内鉄也監督
- 「配達されない三通の手紙」 松竹 野村芳太郎監督
- 「子育てごっこ」 独立映画 今井正監督
- 「ひめゆりの塔」 東宝 今井正監督
- 「菩提樹(ピパル)の丘」 東宝 戸田康貴監督
- 「男はつらいよ・柴又より愛をこめて」 松竹 山田洋次監督
- 「花の季節(とき)」 東宝 中田新ー監督
- 「カンバック」 松竹 ガッツ石松監督
- 「未来への伝言」 モスフィルム・仕事 アレクサンドル・ミッタ監督
- 「乳泉村の子」 中国・香港 謝晋監督
テレビ作品Ⅰ
- 「みつめいたり」 フジテレビ
- 「虹の設計」 NHK
- 「アディオス号の歌」 TBS
- 「三姉妹」 NHK
- 「今年の恋」 TBS
- 「ゴメスの名はゴメス」 フジテレビ
- 「なかよし」 フジテレビ
- 「三人家族」 TBS
- 「十一番目の志士」 テレビ朝日
- 「風林火山」 テレビ朝日
- 「夫婦の設計」 テレビ朝日
- 「霧の旗」 フジテレビ
- 「樅の木は残った」 NHK
- 「竹千代と母」 日本テレビ
- 「乱れ雲」 日本テレビ
- 「二人の世界」 TBS
- 「昼と夜の巡礼」 フジテレビ
- 「知らない同志」 TBS
- 「風雨強かるべし」 NHK
- 「白い華燭」 TBS
- 「五丁目に咲いた恋は絶対に結ばれないと人々は噂した」 日本テレビ
- 「火の路」 NHK
テレビ作品Ⅱ
- 「海のあく日」 CBCテレビ
- 「灯の橋」 CBCテレビ
- 「初恋」 HBCテレビ
- 「不断草」 テレビ朝日
- 「飛べない鳩のように」 TBS
- 「球形の荒野」 フジテレビ
- 「黄金の日々」 NHK
- 「おせん」 TBS
- 「望郷の星」 TBS・中国合作
- 「関ヶ原」 TBS
- 「霧降山荘殺人事件」 読売テレビ
- 「大河の一滴」 日本テレビ
- 「風の息」 テレビ朝日
- 「女の事件簿Ⅰ・Ⅱ」 テレビ朝日
- 「大奥」 関西テレビ
- 「千利休とその妻たち」 関西テレビ
- 「美貌のメス」 テレビ朝日
- 「黒の回廊」 日本テレビ
- 「殉愛」 TBS
- 「薔薇色の罠」 日本テレビ
- 「一幕の夢」 フジテレビ
テレビ作品Ⅲ
- 「母の出発(たびだち)」 NHK
- 「仲蔵狂乱」 テレビ朝日
- 辰野悦央プロデュース作品
「津軽海峡に消えた女」他サスペンスシリーズ多数 - 「栗原小巻のロマノフ王朝紀行」 NHK
- 「歌巡り花に誘われ東路の旅~宅子が歩いた3200km〜」 RKB毎日